2019年6月1日-2日 集会

3.記事/動画

 

https://mainichi.jp/articles/20190603/ddl/k26/040/335000c

米軍経ケ岬通信所の軍人交通事故

「約束違反」に強く抗議 基地撤去求め集会に250人 京丹後 /京都

毎日新聞2019年6月3日 地方版

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https://iwj.co.jp/wj/open/archives/449838

米軍Xバンドレーダー基地撤去!6・2京丹後総決起集会

〜東アジアの平和を!辺野古埋め立てを許さない!

2019.6.2

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2.資料①

 

近畿と沖縄と韓国を結ぶ6・1国際反戦反基地シンポジウム

プログラム

 

14時00分 司会開会(上岡修さん)

 

14時05分 映像(15分) 基地建設と5年間の闘い(駒井)

 

14時20分 主催者あいさつ~国際シンポジウム基調~

      大湾宗則さん(近畿連絡会代表世話人)

 

14時30分 京都連絡会からの提起(瀧川順朗さん)…20分

 

14時50分 沖縄からの提起…20分

 

15時10分 韓国からの提起…40分(通訳込み)

 

15時50分 休憩(15分)

 

16時05分 パネラー間の討論/フロアーからの質疑…60分

 

17時05分 6・2京丹後総決起集会の呼びかけ(山本)…5分

 

17時10分 シンポジウム終了・後片付け・歓迎夕食会への移動

 

17時45分 歓迎夕食会・交流会

 

 

 韓国から  ソソン里総合状況室

 

 沖縄から  金治明(キム・チミョン)さん

   辺野古ブルー

   沖縄戦と朝鮮人強制連行を記録する会

   リサイクルショップ ジュゴンの海店長

 

2.資料②

 

6/1 国際連帯シンポジウム基調(10 分)

米軍X バンドレーダー基地反対京都/近畿連絡会代表世話人大湾宗則

 

 私たちは明日、京丹後の米軍X バンドレーダー基地撤去の闘いに皆さんと出かけます。

今日はその前段として「沖縄から辺野古ブルーのキムチミョンさん、韓国から〇〇さんをお招きして「東アジアに平和を!」実現する国際シンポジウムをよびかけました。

 ご多忙の中、ご参加された皆さんに感謝します。

 

 京丹後現地闘争の意義と現状については、既にメールや発送した文書があり、又、今日も皆様にお配りしています。また、京丹後X バンドレーダー基地反対の現状については、後ほど「京都連絡会」の瀧川さんから詳しく報告がございます。

私はこれまでの京丹後現地や京都市内での闘いを踏まえ米軍基地撤去闘争が抱えている共通の課題について提起したいと思います。

 

 2014 年5 月にX バンドレーダー基地の建設が始まり、10 月にレーダーが搬入され、12 月から運転が始まりました。X バンドレーダー基地を設置するに当たって防衛省は「安心・安全」について住民に多くの約束をしましたがどれ一つ守られたものはありません。「軍隊は住民を守らない」という沖縄地上戦の教訓は、ここ京丹後でも防衛省は住民を守っていません。

 

 この6 年間、建設に反対し、米軍基地撤去の闘いを続けてきました。しかし、映像で見られたとおり、5 年前、朝鮮半島に向けたX バンドレーダー基地は、更地にポツンと配備されていたものが、今では米軍施設・自衛隊施設が拡大され、このレーダーを核にして舞鶴のイージス艦、福知山の陸上自衛隊、饗庭野演習場でオスプレイを使った日米共同訓練、これらが一つの軍事要塞として完成しつつあります。

 日米両政府が国策として本腰入れたミサイル防衛網は着実に強化されています。

 国策との闘いがいかに困難であるかは、沖縄・辺野古新基地建設反対の果敢な闘いが示しています。それに比べて「憂う会」と連携した私たちの闘いは、全力で対峙し続けて一定の「抑止効果」があるにしても力関係では全く及ばず、基地拡張と第二期工事を許し、安倍政権に押し込まれています。この事実をどのように評価するのかが今日の課題です。

 

 一言で言って日米両政府が戦略的に進める国策に対して私たちの現状の力量と闘いで米軍基地が簡単に撤去できるはずはありません。沖縄辺野古や韓国ソンジュの闘いと比べてください。

 沖縄・辺野古では、2004 年4 月から1 日も休まず現地の人々が海上でゲート前で辺野古新基地建設反対を掲げて闘っていますが埋め立ては進められています。政府の国策との闘いで押しまくられること自体は敗北ではありません。闘いの中で勝利の確信をいかに得るかが課題です。

 

 では私たちが勝利するため6 年間の闘いから何を学べばいいのでしょうか。

 

 第一は、直接民主主義による現地闘争を重視し、沖縄の人々の合い言葉「諦めないことが勝利につながる」を共有し、闘いを継続することです。ただこの「合い言葉」は勝利のための必要条件に過ぎません。

 

 第二は、基地は単独ではなく、連携して運用されている事実を踏まえて基地撤去闘争は、沖縄、韓国など東アジアの民衆との国際連帯が是非とも必要です。

 

 第三は、地元住民が立ち上がることに連帯し、X バンドレーダー基地撤去の闘いを通して主権者として団結し、京都/近畿に反基地を闘う広範な共闘を作り上げること、

 

 第四は、そしてこれが本日の強調する提起ですが、民主主義を闘い取ること、このこと抜きに広がり行く団結は闘いとれないことを私たちは理解しています。

 X バンドレーダー基地撤去の集会・デモに100 人、300 人、いや500 人、1000 人、それ以上の人々が参加するように取り組むことは大事です。それ以上に大事な「十分条件」を満たすには「京都/近畿連絡会」に参加されている人々がX バンドレーダー基地撤去という目的で結束し、東アジアの人々の闘いに注視して連帯し、知り得た情報を共有し、それらを基に激論をくぐって闘いの方針を確認して行動することです。又一つの闘いを成し遂げた後、反省・討論の中から方針を練り直し、次の任務を分担して行動する、このくり返しの中で日米両政府に対抗する私たちの戦略を共同のものとすることです。「戦略を共有する」という知的な結びつきだけではありません。

 

 この「討論と実践、反省討論と実践」の積み重ねの中で相互理解が深まり、人々は仲間をいたわり、励まし、支え合うことでこれまで眠り込まされていた社会的な人間性を取り戻し始めます。

 そしてこの団結が、様々な国策と闘う全国的な戦線や地域、産業にたづさわる人々との団結と連帯が発展・飛躍する過程の中で新らしい社会の仕組みが1 人1 人に見えてくる、このことが民主主義を闘い取るという意味であり、団結が広がる根拠であり、闘いの最大の成果と思います。

 沖縄・辺野古、韓国・ソンジュそしてX バンドレーダー基地撤去を闘う「京都/近畿連絡会」の闘いの中に民主主義が育ちつつあるのか否か、それが勝敗の核心だと思っています。

私たちの闘いと団結に民主主義が育ちつつありさえすれば、諦めず闘い続ければ必ず勝利します。「京都連絡会」は、主権者たる私たちが団結して民主主義を闘い取ることに全力を注ぎます。ご理解の上ご協力をお願いします。

 

 さて、安倍首相は、引きつづき中国・朝鮮敵視政策を継続し、新防衛大綱で軍拡、海外派兵と治安弾圧を強めています。また、行政(内閣)の下に立法・司法を従属させ、辺野古埋め立て強行、労働法制の改悪に止まらず関生支部への共謀罪攻撃、原発再稼働、消費税増税、社会保障切り下げなど人々に貧困と差別、分断と対立を持ち込み、国家への屈服と従順を強いています。

 また、安倍内閣は、トランプ大統領を国賓として招待し、ゴルフ、相撲見学、炉端焼きでの接待、極めつきは国事行為でない憲法違反の天皇による大統領の歓迎祝宴を演出し、全て夏の参議院選に向けた政権による政治的利用をおこないました。厳しく批判しなければなりません。

 

 こうした情勢の厳しい中で沖縄でも韓国でも必死の闘いは継続されています。

 地元京丹後でも今年2 月から米軍・防衛省の約束違反に抗議して地元・宇川住民によるゲート前抗議行動が始まり、5 月には京丹後市庁舎に向けて抗議行動を開始しました。

昨年7 月、全国知事会が日米地位協定の改正決議を全会一致で政府に申し入れています。更に5月28 日、野党5 党は、夏の参議院選挙公約として「辺野古埋め立て阻止」「日米地位協定の抜本改正」を掲げて闘うことを市民団体と約束しました。

 

 安倍内閣を倒すことが東アジアの平和に近づくことと確信し、明日の京丹後現地闘争を更に意義深いものとするため、本日の国際シンポジウムを成功させたいと思います。

 各シンポジストは、基調の主旨をご理解の上、発言されることを希望致します。また、ご参加の皆様にも本集会の成功にご協力お願いし、明日、現地でお会い出来ることを望んでいます。

 

 

 

2.資料③

 

米軍経ヶ岬通信所(Xバンドレーダー基地)の現状

米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会 瀧川順朗

 

1. はじめに

 

 2013年2月22日、京丹後市宇川地域に米軍基地の話が起こって以来6年3ヶ月が経ち、基地が建設されXバンドレーダー基地運用開始の2014年12月26日からも4年5ヶ月が経過しました。

 この間、私たちは基地建設阻止、基地撤去に向けて現地の米軍基地建設を憂う宇川有志の会と連携しながら様々な取り組みを行ってきましたが、現実として基地はつくられ、日々拡大強化を続け今日に至っています。

 現地では、米軍と国に「住民の安全・安心の確保が大前提」という合意を作らせ、他の米軍基地立地地域にはない多くの成果を上げてきましたが、昨2018年より、米軍と国はその大前提を無視する露骨な態度を見せるようになりました。

 

2. 住民との約束を反故にする米軍、防衛省

 

 2018年4月に基地の「二期工事」が始まったが、米軍・防衛の横暴・傲慢さが顕著になってきました。「二期工事」の情報不開示、境界を越えての違法工事、無断での「土曜工事」、5月15日のドクターヘリ運航に伴うレーダーの不停波問題、福知山での射撃訓練用銃器のマイクロバス持ち込み移動問題、米軍による鋼鉄製シェルター・防御壁・銃座付き監視塔の建設計画、米軍人・軍属の交通事故情報の不開示問題などです。二~三報告します。

 

① ドクターヘリ運航に伴うレーダーの不停波問題

・2018年5月15日 交通事故で負傷した人を搬送するドクターヘリが、米軍によるレ

ーダーの停波が行われなかったため、予定以外の着地点に移動したことによって負傷者の

搬送が17分も遅れてしまいました。

・京都府と防衛省の約束では「ドクターヘリの要請があれば速やかに停波する」(2014.10.23)となっているが、その約束が果たされなかった。7月2日に検証会議が開催されましたが、防衛省は停波のマニュアルも消防と米軍のやり取りも「公開を拒否」しているため、肝心なことは何も分かりません。

・国会議員(共産党井上哲士議員)の質問に対し、7月17日防衛省は「停波は米軍の運用上やむを得ない場合を除いて」であるとの見解を示し、その後「米軍の適正な判断によってなされる」(8/28、「安安連」)と発表しました。明らかに京都府と防衛省の合意に反しているが、京都府・京丹後市は合意に変更はないとして、住民を欺く態度を続けています。

 

② 福知山での射撃訓練用銃器のマイクロバスへの持ち込み移動問題

・2018年4月17日から3日間、恒例の射撃訓練が行われたが、その際、基地から運び出した銃器をマイクロバスの中に要員と共に積んでいることが発覚。

・「弾薬・銃器と人員は別にして搬送する」と防衛局や市は説明していたが、それはウソであった。そのことについては防衛局も市も口を噤んで何も言いません。

・「米軍の内規に従っており、日米合同委員会の取り決めなので何も問題はない」というのが今の防衛局の説明です。

・弾は込められていないというが、誰も検証できません。

 

③ 米軍人・軍属の交通事故情報の不開示問題

・2018年7月27日 網野町菅でYナンバーのワゴン車が電柱に激突し破壊するという大事故が発生しました。米軍・防衛省は、住民・市・府などの度重なる要求を無視して、その情報を提供せず約束無視の態度を取り続けました。

・今年になって3月8日、京都府議会の追及で京都府警が、「昨年2月5日以降に14件の事故が起きていた」ことを認めました。その後の第19回「安安連」で、防衛・米軍もそれを追認することになりましたが、「今後は件数しか発表しない」として従来の約束を反故にする暴挙に出ました。

・更に、そのことを「理解する」と梅田副市長が公言するというとんでもないことが起こりました。

・国会においては、3月28日に防衛省が「日米合同委員会の事故情報開示の合意にもとづいて件数のみの発表とする」と開き直り、ここでも地位協定の壁が露骨に示されることとなりました。

 

3. 立ちはだかる日米地位協定・日米合同委員会の壁

 

 これらの問題は、基地建設にあたって米軍・防衛省が住民に説明あるいは譲歩して行ってきた合意・約束を「日米合同委員会で決まったので」として破り捨てる行為です。

 「今年2月22日の衆議院予算委員会で、日米合同委員会の衝撃的な密約の存在が明らかになった。それは、米軍機の飛行活動に関する情報を、日米両政府の合意なしには一切公表せず、秘密にするというものだ。」(サンデー毎日6.2 号 吉田敏浩氏の記事より)

 京丹後で昨年来起こっている事態も同様の根元から成長しているように思えてなりません。2015年の安保法制の成立以降、日米合同軍事演習が頻繁に行われ、米軍と自衛隊が一体となってインド太平洋軍として展開しようとしている背景があります。さらに、辺野古における土砂投入の強行、オスプレイの全国展開、岩国基地での夜間におよぶ離発着訓練などに対する抗議の声は強まっています。これらの抗議をかわしたり、無視したりする役割を日米合同委員会が果たしているのです。

 

4. 反撃の開始

 

 昨年4月の「二期工事」の開始以来、「京都連絡会」は基地の固定化につながる二期工事反対、米軍Ⅹバンドレーダー基地撤去を掲げて月2回の京丹後訪問時に基地前で抗議を続けています。

 また、今年2月、「憂う会」や「丹後連絡会」は「司令官は住民との約束を守れ」「約束を守らない司令官も米軍基地もいらない」のプラカードをかかげて基地前で座り込みを続けました。

 交通事故情報の不開示を「理解する」と発言した京丹後市の梅田副市長に対し、面談の申し入れを行いましたが拒否されたため、5月17日、京丹後市役所前で抗議行動を行いました。

 日米地位協定の壁も民主主義や地方自治の問題として地元の自治体から突き崩して必要を強く感じています。

 基地が「二期工事」で巨大化しつつあるなかで、住民や市民に大きくアピールし基地反対の世論を作り出す運動が模索されています。

 

 

 

 

 

 

2.資料④

 

韓国 ソソン里 報告

2019.6 ソソン里報告(日本語版).pdf
PDFファイル 9.9 MB

2.資料⑤

 

米軍X バンドレーダー基地撤去!6・2京丹後総決起集会

東アジアの平和を!辺野古埋め立てを許さない!

 

プログラム

13 時00 分 司会開会(上岡修)( )

13 時05 分 主催者あいさつ 大湾宗則さん(近畿連絡会代表世話人)(10 分)

13 時15 分 協賛団体あいさつ 米軍基地建設を憂う宇川有志の会(3 分)

13 時18 分 現地報告 永井友昭さん(憂う会事務局長)(12 分)

13 時30 分 沖縄からの発言 金治明(キム・チミョン)さん(15 分)

13 時45 分 韓国からの発言(通訳込みで30 分)

14 時15 分 連帯あいさつ 勝島一博さん(フォーラム平和事務局長)(8 分)

14 時23 分 特別アピール

      連帯労組関生支部(7分)坂田冬樹副委員長

      NO BASE!沖縄とつながる京都の会(5 分)増野徹さん

      若狭の原発を考える会(5 分)木原壯林さん

14 時40 分 参加団体アピール(各5 分×3=15 分)

      フォーラム平和関西ブロック 仁尾和彦事務局長

      平和と民主主義をめざす全国交歓会

      しないさせない戦争協力関西ネットワーク 中北龍太郎共同代表

14 時55 分 行動提起・デモの説明(瀧川順朗さん)(2 分)

14 時57 分 閉会あいさつ 服部良一さん(近畿連絡会代表世話人)(3 分)

15 時00 分 集会終了/デモ出発地点(久僧海水浴場駐車場)に移動

 

 

 

 

2. 資料⑥

 

米軍Xバンドレーダー基地撤去!6・2京丹後総決起集会

東アジアの平和を!辺野古埋め立てを許さない! 基調

 

米軍X バンドレーダー基地反対京都/近畿連絡会代表世話人大湾宗則

 

 私たちは今日、京丹後・米軍X バンドレーダー基地撤去を求めて現地に終結しました。

昨日は、前段企画として「沖縄から辺野古ブルーのキムチミョンさん、韓国から〇〇さんをお招きして「東アジアに平和を!国際シンポジウム」を開催しました。

 今日の現地闘争にも辺野古のキムチョミンさん、韓国の〇〇さんは参加されています。

 

 京丹後現地闘争の意義と現状については、資料として配付されています。また、京丹後X バンドレーダー基地反対の現状については、後ほど「憂う会」の永井友昭さんから詳しく報告がございます。

 私はこれまでの京丹後現地や京都市内での闘いを踏まえ米軍基地撤去闘争が抱えている共通の課題について提起したいと思います。

 

 2014 年5 月にX バンドレーダー基地の建設が始まり、10 月にレーダーが搬入され、12 月から運転が始まりました。X バンドレーダー基地を設置するに当たって防衛省は「安心・安全」について住民に多くの約束をしましたがどれ一つ守られたものはありません。「軍隊は住民を守らない」という沖縄地上戦の教訓は、ここ京丹後でも防衛省は住民を守っていません。

 

 この6 年間、レーダー基地建設に反対し、米軍基地撤去の闘いを続けてきました。しかし5 年前、朝鮮半島に向けたX バンドレーダー基地は、更地にポツンと配備されていただけでしたが、今では米軍施設・自衛隊施設が拡大され、このレーダーを核にして舞鶴のイージス艦、福知山の陸上自衛隊、饗庭野演習場でのオスプレイを使った日米共同訓練、これらが一つの軍事要塞として完成しつつあります。

 日米両政府が国策として本腰入れたミサイル防衛網は着実に強化されています。国策との闘いがいかに困難であるかは、沖縄・辺野古新基地建設反対の果敢な闘いが示していま

す。それに比べて「憂う会」や地元の人々と連携した私たちの闘いは、全力で対峙し続けて一定の「抑止効果」があるにしても力関係では全く及ばず、基地拡張と第二期工事を許し、安倍政権に押し込まれています。この事実をどのように評価するのかが今日の課題です。

 

 一言で言って日米両政府が戦略的に進める国策に対して私たちの現在の力量と闘いの水準では米軍基地を簡単に撤去できるはずはありません。沖縄辺野古や韓国ソンジュの闘いと比べてください。沖縄・辺野古では、2004 年4 月から1 日も休まず現地の人々が海上でゲート前で辺野古新基地建設反対を掲げて闘っていますが埋め立ては進められています。政府の国策との闘いで押しまくられること自体は敗北ではありません。闘いの中で勝利の確信をいかに得るかが課題です。

 

 では私たちが勝利するため6 年間の闘いから何を学べばいいのでしょうか。

 

 第一は、直接民主主義による現地闘争を重視し、沖縄の人々の合い言葉「諦めないことが勝利につながる」を私たちも共有し、闘いを継続することです。ただこの「合い言葉」は勝利のための必要条件に過ぎません。

 

 第二は、基地は単独ではなく、連携して運用されている事実を踏まえて基地撤去闘争は、沖縄、韓国など東アジアの民衆との国際連帯が是非とも必要です。

 

 第三は、地元住民が立ち上がることに連帯し、X バンドレーダー基地撤去の闘いを通して主権者として団結し、京都/近畿に反基地を闘う広範な共闘を作り上げること、

 

 第四は、そしてこれが本日の強調する提起ですが、民主主義を闘い取ること、このこと抜きに広がり行く団結は闘いとれないことを私たちは理解しています。

 X バンドレーダー基地撤去の集会・デモに100 人、300 人、いや500 人、1000 人、それ以上の人々が参加するように取り組むことは大事です。それ以上に基地撤去を実現するための「十分条件」を手にしなければなりません。それは「京都/近畿連絡会」に参加されている人々がX バンドレーダー基地撤去という目的で結束し、東アジアの人々の闘いに注視して連帯し、知り得た情報を共有し、それらを基に激論をくぐって闘いの方針を確認して行動することです。

 又一つの闘いを成し遂げた後、反省・討論の中から方針を練り直し、次の任務を分担して行動する、このくり返しの中で日米両政府に対抗する私たちの共同の戦略をものとすることです。「戦略を共有する」という知的な結びつきだけではありません。

 

 この「討論と実践、反省討論と実践」の積み重ねの中で相互理解が深まり、人々は仲間をいたわり、励まし、支え合うことでこれまで眠り込まされていた社会的な人間性を取り戻し始めます。

 そしてこの団結が、政府の様々な国策と闘う全国的な戦線や地域、産業で働く人々との団結と連帯が発展・飛躍する過程の中で新らしい社会の仕組みが1 人1 人に見えてくる、このことが民主主義を闘い取るという意味であり、団結が広がる根拠であり、闘いの最大の成果と思います。

 沖縄・辺野古、韓国・ソンジュそしてここ京都、X バンドレーダー基地撤去を闘う「京都/近畿連絡会」の闘いの中に民主主義が育ちつつあるのか否か、それが勝敗の核心だと思っています。

 私たちの闘いと団結に民主主義が育ちつつありさえすれば、諦めず闘い続ければ必ず勝利します。「京都連絡会」は、主権者たる私たちが団結して民主主義を闘い取ることに全力を注ぎます。

 

 さて、安倍首相は、新防衛大綱で引きつづき中国・朝鮮敵視政策を継続し、軍拡、海外派兵と治安弾圧を強めています。また、行政(内閣)の下に立法・司法を従属させ、辺野古埋め立て強行、労働法制の改悪と関生支部への共謀罪攻撃、原発再稼働、消費税増税、社会保障切り下げなど人々に貧困と差別、分断と対立を持ち込み、国家への屈服と従順を強いています。

 また、安倍内閣は、トランプ大統領を国賓として招待し、ゴルフ、相撲見学、炉端焼きでの接待、極めつきは国事行為でない憲法違反の天皇による大統領の歓迎祝宴を演出し、全て夏の参議院選に向けた政権による政治的利用をおこないました。厳しく弾劾したいと思います。

 

 こうした情勢の厳しい中でも沖縄、韓国では必死の闘いが続いています。地元京丹後でも今年2 月から米軍・防衛省の約束違反に抗議して地元住民によるゲート前抗議行動が始まり、5 月には京丹後市庁舎に向けて抗議行動が取り組まれ、また一歩踏みだししました。

 昨年7 月、全国知事会が日米地位協定の改正決議を全会一致で政府に申し入れています。更に5月28 日、野党5 党は、夏の参議院選挙公約として「辺野古埋め立て阻止」「日米地位協定の抜本改正」を掲げて闘うことを市民団体と約束しました。

 安倍内閣を倒すことが東アジアの平和に一歩近づくことと確信し、本日の米軍X バンドレーダー基地撤去闘争を指揮団に従って断固として闘い抜き、併せて夏の参議院選挙で安倍内閣を退陣に追い込むべく共に闘い続けようではありませんか。

 

 

 

 

 

 

1.チラシ

 

●近畿・沖縄・韓国を結ぶ国際反戦反基地シンポジウム

   日時・2019年6月1日(土)14時~17時(予定) 

   会場・東山いきいき市民活動センター三階集会室

   ゲスト 沖縄 キム・チミョンさん(辺野古ブルー)

       韓国 THAAD配備反対運動から

   参加費・資料代500円

   主催 米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会

      代表世話人 大湾宗則 服部良一

 

ゲストのお話をじっくり聞くことによって、各地の反基地運動の経験と教訓を共有化し、東アジアの平和・安倍政権打倒に向けた意見交換の機会として成功させていきたいと思います。連日の取り組みとなりますがぜひご参加ください。

 

 

●米軍Xバンドレーダー基地撤去!京丹後総決起集会

  東アジアの平和を!辺野古埋め立てを許さない!

   日時・2019年6月2日(日)13時~15時 

      集会終了後に米軍基地へのデモ(雨天決行)

   会場・久僧公民館(京丹後市丹後町久僧1052-1)

   ゲスト 沖縄 キム・チミョンさん(辺野古ブルー)

       韓国 THAAD配備反対運動から

   連帯あいさつ 北村智之さん(フォーラム平和副事務局長)

   参加費無料(会場カンパのお願いあり)

   主催 米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会

      代表世話人 大湾宗則 服部良一

 

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すべての仲間の皆さん!6 月1 日(土)の国際シンポジウムと6 月2 日(日)の京丹後総決起集会への総結集を呼びかけます。

 

●要塞化され、軍事拠点となる米軍基地

京都府京丹後市に、近畿地方で唯一の米軍専用施設として米軍経ケ岬通信所(米軍Xバンドレーダー基地)が建設されてから5 年余りとなります。この間、米軍基地は拡張・強化されつづけ、昨年4 月からは基地建設の二期工事も開始されました。

米軍はこの基地への攻撃に備えて鋼鉄製シェルター・防御壁・銃座付き監視塔の建設を計画し、昨年11 月には関西各地から陸上自衛隊を動員した日米合同での基地防護演習を行うなど、基地の要塞化が推進されてきました。また、この米軍基地は昨年10 月に相模総合補給廠に設置された東アジアの米軍のミサイル防衛戦略の統合司令部のもとに編成され、その拠点のひとつとなってきました。まさにこの米軍基地は、東アジアの平和へと向かう流れを阻害し、東アジアの軍事的緊張を高めるものに他なりません。東アジアの平和のために、私たちがなすべきことは米軍Xバンドレーダー基地を撤去させることです。

 

●住民の安全・安心と米軍基地は両立しない

この5 年間、住民の安全・安心が基地によって脅かされてきました。昨年5 月15 日にはドクターヘリの運航時に米軍基地のレーダーが停波されなかったことによって、住民の命が脅かされるという事態まで発生しました。また近畿中部防衛局は、米軍人・軍属による交通事故の報告を昨年2 月から一年間停止し、今年の3 月19 日には「今後は重大事故を除いて交通事故は件数だけ報告する」と表明しました。それはすべての米軍の事故の詳細を報告するとしてきた基地開設以来の約束を破り、反故にするものです。これらは米軍

人・軍属に特権的地位が保障され、住民の安全・安心よりも米軍の運用が優先されるという日米地位協定のもとでの現実を鋭く示すものでした。それはまた、自衛隊を米軍と同じような治外法権の存在にしていこうとする日本政府の意向を反映したものです。住民の安全・安心と米軍基地は両立しません。住民の安全・安心を確保するためには、日米地位協定を抜本的に改定させ、米軍基地を撤去させる以外にないのです。

 

●辺野古埋め立てを許さない!韓国民衆に連帯し、安倍政権を打倒しよう

安倍政権は、昨年12 月14 日、民意も法律も踏みにじって辺野古での土砂投入を開始しました。また、防衛計画の大綱と中期防衛力整備計画を改定し、自衛隊を海兵隊仕様へと再編しつつ、敵基地攻撃能力の強化や護衛艦「いずも」の航空母艦化、F35B やオスプレイの導入など、自衛隊の本格的な海外派兵の準備を推進してきました。そして、何としても憲法改悪の発議を衆参両院で強行しようとしています。さらには、日本の核武装の野望を込めて、老朽原発の再稼働を強行しようとしています。このような動きと闘う労働組合

つぶしの連帯労組関西生コン支部への大弾圧は一体のものです。関生弾圧に反撃し、安倍政権を何としても打倒していかねばなりません。2 月24 日の県民投票で「辺野古埋め立て反対」の圧倒的民意を示した沖縄の闘いに連帯し、京丹後の地から米軍基地撤去、安倍政権打倒のうねりをつくりだしていこうではありませんか。韓国の民衆はローソク革命によって朴槿恵政権を打倒し、東アジアの平和への流れをつくりだすとともに、米韓同盟のもとでのサード配備阻止闘争を星州・金泉において闘い抜いています。このような韓国民

衆との国際連帯を強化し、安倍政権打倒!東アジアの平和!に向けてともに闘おうではありませんか。

 

 

 

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●京丹後総決起集会への賛同のお願い

 

6月1日の国際シンポジウムと6月2日の京丹後総決起集会には、沖縄・韓国からの招請費用など多額の経費が必要となります。賛同団体・賛同人となっていただき、この取り組みへの参加を広げていただくとともに、賛同金(団体一口3000円/個人一口1000円)のご協力をよろしくお願いします。賛同金は、直接手渡していただくか、下記の郵便振替口座に振り込んでください。

 ■郵便振替口座 名義 京都連絡会 口座番号 00950-9-303127

 ■振替用紙には「6・2集会賛同金」と付記してください。また公表不可の場合は、そのように付記してください。