2020 例会・集会

 

11月8日 いらんちゃフェスタin丹後2020 

11月8日 いらんちゃフェスタin京都

10月例会は、中止しました

9月24日 9月例会

8月27日 8月例会

7月28日 7月例会

7月27日 北上田毅さん講演会

7月5日 京都集会

7月5日 永井友昭さんの京丹後市議選挙勝利を祝う京都の集い

6月28日 基地のない平和な沖縄・日本・東アジアを!

6月23日 「慰霊の日」京都のつどい

6月現地集会と前段の京都市内集会は、中止

5月28日 5月例会

2月25日 2月例会

2月9日 京都連絡会第6回総会/近畿連絡会旗開き

1月23日 1月例会

 

京都連絡会 2020年11月例会 

 

■日 時/ 2020年11月26日(木)18時30分開始

■会 場/ ひとまち交流館

■テーマ/ 米大統領選挙の結果とこれから

■発 題/ 山本純さん(京都連絡会 事務局長)

 

 

11月8日 いらんちゃフェスタへのメッセージ

 

 

2020年11月8日

沖縄平和運動センター 山城博治

 

米軍基地いらんちゃフェスタin京都集会に寄せて

 

 コロナ禍の諸条件きびしいなか、 米軍Xバンドレーダー基地撤去!辺野古新基地建設反対! 日米地位協定の抜本的改定!を求めて本日の集会にご参加されました京都そして近畿地域の皆さまこんにちは。京丹後に米軍Xバンドレーダー基地問題が浮上して以来今日まで、京都連絡会、近畿連絡会に結集し、建設工事の中止とその後の撤去運動を粘り強く取り組まれていますことに心から敬意を表します。本日は集会へのメッセージ寄稿の機会をたまわり感謝を申し上げますとともに、日頃は私ども沖縄の基地問題とりわけ辺野古新基地建設反対運動に大きなご支援をいただいていますことに、この場を借りてあらためてお礼を申し上げます。

 

 さて2020年8月21日付けで、米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会から京丹後市に要請提出された申し入れ書から、Xバンドレーダー基地稼働後の京丹後市の置かれた状況がうかがわれて胸が痛みます。日本政府の建設工事前の「安全」という説明や「約束」がいかにでたらめで、その場しのぎのまやかしであるか。沖縄ではいまさら取り上げ強調するまでもない政府の嘘が京都にそして全国に及んでいることに驚きと満身の怒りを覚えます。

 

 国中を恐怖に追い込んでいるコロナ感染。その対策が全国の自治体の最優先の政治・行政課題となっているなか、あろうことか米軍人軍属とその家族は空港で検疫を受けることもなければ、自由に市街地に住まい徘徊し、コロナ感染者についての情報を公表することなく、地域自治体との協力関係も一切行わないで、ウイルスをまき散らしていると言って過言でない状況を作り出しています。世界一コロナ感染が拡大している国の軍隊軍人をこのようにふるまわして恥としないこの国のおぞましい限りの売国的外交に満腔の怒りが沸き立ってきますが、日本の古都京都の地でこのような事態が起こっていることに驚愕します。

 

 Xバンドレーダー基地が稼働した後、基地からの騒音、ドタターヘリの安全運航すらままならない電波障害、相次ぐ米軍関係者による交通事故の発生と地位協定を盾にする賠償逃れ等々。『申し入れ書』に記された事態とそれに対する怒りはまさに基地の島沖縄の二重写しであります。私たちも皆さまの苦悩を受け止め、その切実な要求を断固支持します。時節柄、御地をお伺いし直接怒りの発信と連帯交流ができないことが残念に思えてなりませんが、ともども粘り強く抗議の声を上げ、地域の要求を政府に突き付けていきましょう。 

 

 怒りの連帯あいさつのなかで恐縮ではありますが、沖縄現地からの報告として、政府防衛省が沖縄県に提出した辺野古埋め立てに関する「設計変更申請書」を巡る状況について若干の報告をしてメッセージをまとめたいと思います。

 

 今年の4月21日、沖縄防衛局は業務開始直後の午前8時40分頃、沖縄県北部土木事務所に「設計変更申請書」を持ち込み、警戒する県民やマスコミの目を欺きました。事の重大性を鑑みれば沖縄県土木建築部本庁に出向いて提出しなければならないはずのものを、まだ一日の業務態勢が整わない小さな出先機関に抜き打ちのように提出した国家機関にあるまじき姑息な手法に県民が怒りの声を上げたものでした。その後、さる9月8日、沖縄県は提出された変更申請書を公告縦覧に付し、他方で同日から関係者からの意見書を受け付けました。

 

 政府防衛省の暴挙に怒った県民はオール沖縄県民会議が主体となって各地で「設計変更申請書」の学習会を開催。その問題点と対策について学習を深めました。その結果、各市町村に組織された『〇〇市町村島ぐるみ会議』を中心に労働団体、市民団体あるいは市民各位が独自の取り組みで広く県民に意見書提出を訴え目覚ましい成果を上げました。10月10日現在でl8,904件、2013年の『承認申請』時の3,400件の約6倍近くの件数を数えています。普通にはこの種の意見書は「関係者」や「専門家」が行うもので広く一般から募られるものではなく、まして20,000件近くの意見書が山積みされたことに、政府の暴挙に対する県民の怒りがさく裂した結果と内外から高く評価されています。また同時に忘れてならないのは、コロナ禍のなか来訪自粛要請が続く辺野古現地に恰好の応援ができると全国的に取り組みがなされたことです。まだ詳細の集約ができておらず県内外の内訳が明らかになっていませんが、およそ半数近くは他府県全国から届けられた意見書ではないかという情報もあります。この画期的な成果に大きな力を発揮していただいた全国の支援者の皆さまに心より御礼申し上げるものです。

 

 この結果を踏まえて、沖縄県玉城デニー知事は必ずや設計変更申請にNOの判断をしてもらえるものと確信します。いよいよ辺野古新基地建設を巡る政府・防衛省・沖縄防衛局とのたたかいは大きな山場を迎えることになります。たとえ政府がどのように汚い手段に訴え出ようとも、県民の決意は揺らぐことなく燃え盛るばかりです。全国の支援を受けて沖縄現地は頑張ります。

 

 本日の集会に参加されました京都の、そして近畿圏全域の仲間の皆さま。政府と事を構えることが容易でないことは辺野古のたたかいが示す通りです。でも辺野古は1997年に辺野古新基地建設を日米両政府が確認してから闘い続け今日に至っています。団結すれば政府権力といえども押しとどめることはできます。今後とも心折れることなく、しなやかに、したたかに闘い抜いていく決意です。どうぞ手を取り合い力強く歩んでまいりましょう。勝利をわれらに!

 

 集会のご盛会を祈っています!

 

 

 

 

 

【韓国からの連帯メッセージ】

 

Xバンドレーダーに反対して活動する平和活動家のみなさまへ

 

 日本から「米軍基地いらんちゃフェスタ2020 」を、11月8日、京丹後現地と京都市内で開催するというお知らせが届きました。その内容は、「コロナ禍で韓国と日本は行き来できない状況が続いているが、私たちの連帯は確固としている 」「米軍を中心としたミサイル防衛戦略と対決し、東アジアからすべての米軍を撤収させるために共に闘おう」というものでした。

 韓国よりもっと苦しい闘いをしている日本の「米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会」、その他の地域で活動される皆さまに熱い激励を送ります。韓国も事情が厳しいのは同じです。私は2018年京丹後現地集会に参加し、右翼勢力が集会を妨害するのを見ました。私たちの集会でも、極右勢力がケンカを売ってきます。

 

 日本と同様、韓国もコロナ禍で日常生活ができない事態になりました。 金泉では、2月19日の第849回目で、ろうそく集会をいったん中断し、コロナが収まった7、8月に再開して7回の集会を開きましたが、コロナの再拡大により再び中断しました。 

 星州ソソン里でも、毎週水曜に、星州、金泉など地元を中心に全国から平和活動家が集まっていた連帯集会と、毎週土曜日の夜に行われていた土曜文化祭を中止しました。しかし、毎日、朝と午後に、サード基地の前で行う平和行動は続けました。

 コロナ禍で集会と日常生活が止まっている間にも、サード基地には数回の装備搬入がありました。5月29日、大規模の警察部隊が入ってきて装備搬入が強行されました。 当局は、韓米軍の勤務環境の改善と、老朽装備を交換するためと言いますが、疑問の装備である電子装備(EEU)が入り、6月22日の深夜1時頃、住民が眠っている間に、警察が取り囲む中、再び搬出されました。5月29日に新型電子装備を搬入し、この日は旧型を搬出しました。とにかく、コロナ禍で高齢のソソン里の住民が気をつけているところに、数千人の警察が動員されたことは、ソソン里だけでなく、一般市民にも衝撃を与えました。 怒った星州・金泉の住民たちは、6月1日にサード装備搬入を糾弾する記者会見を行い、民主党大邱支部前を皮切りに、毎日ソソン里サード基地に向かうすべての車両を阻止すると宣言しました。 この日から24時間、ソソン里基地前ではパトロール活動が続いています。

 6月3日からは、鎮圧過程で非常に暴力的で女性の人権を無視する行動をした星州警察署長糾弾集会が毎日星州警察署の前で開かれました。

 住民たちは7月2日午前、星州警察署長の謝罪を受けましたが、午後、再び警察官が進入し、ゴミ収集車と糞尿車が入れられました。 その過程で3人が指を骨折し、首や肩を痛め、手首を痛めるなどの被害を受けました。

 国防部は8月4日、ゴミ収集車、ガス車、副食車、PX車、監視所修理車の計13台を、警察8個中隊を動員して投入しました。 ソソン里状況室ではこのような一連の行動について、「一過性のものではなく、今後、サードの性能改良のために装備を搬入するために陸路を確保しようとする意図」ではないかと判断しました。 同日も、軍人が運転する正体の分からない車が何台も入りました。

 10月21日、「米軍と韓国軍の生活施設を改善するための工事装備が進入する」との通知が来ました。 けれども、その言葉を信じる人は誰もいませんでした。 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「朝鮮戦争終戦宣言」を推進しているのに、ソ・ウク国防長官は、第52次韓米安保協議会議(SCM)の共同声明で「星州基地サード砲隊の安定的な駐屯環境を作るための長期的な計画を構築(6項)することに合意」して、その他様々な屈辱的な条項に合意しました。 そして、サード反対団体が同大統領に対する糾弾記者会見を開いた翌日(20日)の通知だったためです。数百人の警察官が動員され、住民が排除され、工事車両が入りますが、また不審な車両が1台混じっていました。 無振動貨物車だそうです。

 

 金泉は本日11月1日から集会を再開します。2016年8月20日に初めてろうそく集会を始めて以来、私たちは多くのことを学びました。

 最初は、サード基地ができてサードレーダーが稼動すると、私たちの健康が害され、農業もできず、住宅価格も下がるという利害関係で立ち上がったが、集会のなかで、サードは北の核の脅威から韓国を守るものではないことを知りました。

 朝鮮半島に配備されたアメリカの戦略兵器「サード」は、米本土に向かう中国の弾道ミサイルを探知します。それをアメリカに提供することで、韓国は米中紛争に自動的に巻き込まれるのです。

 サードの韓国配備の背景には、アジア太平洋地域はもちろん、世界覇権を維持・強化しようとする米国の利害と軍事戦略があります。アメリカが主導するアジア太平洋軍事同盟の環となるのが、韓・米・日のミサイル防衛網(MD)であり、その始まりがサードの韓国配備です。韓国に配備されたサードは、米軍の戦略資産に分類され、米軍戦略司令部の指揮を受けます。 日本に配備されているXバンドレーダーも同様です。これらサードレーダーが生産する、中国、ロシア、北朝鮮などの大陸間弾道ミサイルに対する早期探知・追跡情報が、米本土の防衛に直接的に寄与するからです。

 米国の利益のために、私たちの生命と安全を脅かされてはならないことを、ろうそく集会で訴えました。兵器搬入やサード基地工事強行のための装備搬入を阻止しようと努力しました。

 

 私たちは最後まで抵抗します。

 韓米日のミサイル防衛網づくりに反対し、いかなる軍事同盟にも反対します。

 米国の戦略兵器の運用のためのサード基地の工事中止を要求します。

 韓国版「米軍思いやり予算」の増額を強要する米国を糾弾します。

 米国の中距離弾道ミサイルの韓国配備に反対します。

 韓米合同軍事演習の中止を求めます。

 韓国軍の戦時作戦統制権の完全・即時返還を要求します。

 韓国で行われる米軍の生物化学兵器の実験に反対します。

 

 私たちは、この地の平和とこの国の自主のために、米軍がサードを持って帰るその日まで、最後まで闘います。

 同じように平和を愛し、子孫の生命と安全を最後まで守ろうとする日本の仲間にも熱い連帯の心を贈ります。 

 共に平和を作っていきましょう。

 

サード配備反対金泉市民対策委員会

 

 

 

 

11月8日 いらんちゃフェスタin丹後2020 

 

                            2020年10月吉日

各位

                       米軍基地反対丹後連絡会 

                       代表 石井 内海

                       米軍基地建設を憂う宇川有志の会 

                       代表 増田 光夫

 

 

「いらんちゃフェスタ2020」開催について(お願い)

 

 

 みな様の日夜分かたぬご奮闘に心より敬意を表します。

 また、毎年、遠方よりご多忙の中「いらんちゃフェスタ」にご足労いただいておりますことに感謝申し上げます。

 ご存知のように2014年12月に稼働が開始された米軍経ヶ岬Xバンドレーダー基地では、これまで、発電機の騒音問題や交通事故、ドクターヘリ運航時のレーダー不停波問題など、米軍基地があるが故の諸問題が数多く起こってきました。今年に入ってからも、米軍関係者の酒気帯び運転、新型コロナのクラスターなど、問題はなくなるどころか、ますます深刻化しています。

 私たち「米軍基地反対丹後連絡会」と「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」は、この問題が起こった2013年に会を結成し、これまで2013年10月の宇川体育館での1400人集会をはじめ、多くの取組を行ってきました。中でも「いらんちゃフェスタ」は、「丹後連絡会」「憂う会」の共催で、毎年の恒例集会として、多くのみな様のご協力、ご支援をいただき、2014年から継続して京都府内はもちろん、近畿各地から多くの参加をいただき、成功させてきています。

 しかし、今、ご承知の通り、日本はもとより世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大し、例年実施されているあらゆる行事が、ことごとく中止や縮小を余儀なくされております。

 私たちは、このような状況の中ですが、今年度で7回目となる「いらんちゃフェスタ」を中止にはしたくない、しかし、クラスターを発生させれば私たちの運動自体が危機を迎えるというジレンマの中で、どうすれば開催できるかを数度にわたり議論しました。そこで私たちは例年とは開催の形を変え、オンラインを駆使して、各地の方々と繋がるという方法を考えました。

 メイン会場を「峰山総合福祉センターコミュニティホール」とし、ソーシャルディスタンスを保つため、100人規模に抑えて実施したいと考えております。

 つきましては、下記の通り「いらんちゃフェスタ2020」を開催いたしますので、ご理解とご協力をよろしくお願いします。

 

 

1)日   時  2020年11月8日(日)14:00~15:30(予定)

 

2)メイン会場  峰山総合福祉センター・コミュニティホール(100名程度)

 

 

3)ネット中継  ネット配信を行いますので右記QRコードで、

         全国からご覧いただけます。

         

 

4)内 容(予定)①主催者あいさつ(現地・米軍基地反対丹後連絡会)

         ②現地報告(現地・米軍基地建設を憂う宇川有志の会)

         ③協賛団体代表あいさつ

           (現地又は中継で・京都府民の会・京都連絡会・緊急府民の会)

         ④各地からの報告(秋田・山口イージスアショア反対の闘い・沖縄の闘い等)

         ⑤行動提起・閉会あいさつ(現地)

 

5)その他   

京都北部(福知山・綾部・舞鶴・宮津与謝)の方は各団体から2名程度の代表参加をお願いします。

個人の方はネット配信で集会の様子をご覧いただければ幸甚です。

なお、ご来場いただく方はあらかじめ下記連絡先までFAXでお名前をお知らせいただきますよう重ねてお願いいたします。

以上

 

連絡・問合せ先:米軍基地反対丹後連絡会

          〒627-0012 京都府京丹後市峰山町杉谷189 丹労連気付

            TEL:0772-62-0169   FAX:0772-62-0196

 

11月8日 いらんちゃフェスタin京都2020 

米軍基地いらんちゃフェスタin京都

米軍Xバンドレーダー基地撤去!

辺野古新基地建設反対! 日米地位協定の抜本的改定を!

沖縄にも京都にも日本のどこにも基地はいらない!

 

日時:11月8日(日)13時30分開始

会場:京都府部落解放センター 四階ホール

 

プログラム

13:30  開会

         主催者あいさつ 服部良一さん(近畿連絡会代表世話人)

13:38 連帯メッセージの紹介

       沖縄から 山城博治さん

       韓国から THAAD反対金泉市民対策委員会

13:55  京丹後現地からの報告

       永井友昭さん(「京丹後宇川の風」代表)

14:10 基調提起

       山本純さん(近畿連絡会事務局長)

14:25 近畿連絡会各府県からの発言

       京都 大阪 兵庫 奈良

14:45  連帯アピール

       No Base!沖縄とつながる京都の会

       若狭の原発を考える会

       連帯労組関西地区生コン支部

15:05  デモの諸注意と韓国・サード反対運動に連帯する写真撮影

15:20 集会終了

 

デモ 15:50出発

解放センター前出発~烏丸北大路~下鴨本通北大路の交差点を北に一筋上がって解散(洛北高校前)(約1.5km) 

 

主催 米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会

 

 

 

 

 

米軍基地いらんちゃフェスタin 京都

 

米軍Xバンドレーダー基地撤去!

辺野古新基地建設反対! 日米地位協定の抜本的改定を!

沖縄にも京都にも日本のどこにも基地はいらない!

 

 

日 時/ 2020年11月8日(日) 午後1 時30 分~ 集会後、デモ

場 所/ 京都府部落解放センター4 階ホール

参加費/ 500 円

 

 

米軍X バンドレーダー基地に所属する米軍人・軍属による新型コロナウイルスへの集団感染は、基地の閉鎖と日米地位協定の抜本改定の必要性をあらためて浮かび上がらせました。

 

2014 年の基地の建設とレーダーの運用開以来、レーダーの発電機による低周波騒音被害、相次ぐ米軍関係者による交通事故、ドクターヘリ運航時のレーダーの不停波問題な

ど、深刻な問題が次々と起こってきました。今年6 月には米軍属の飲酒運転による物損事故も発生しました。

 

二期工事が進むX バンドレーダー基地では、さらに防御壁の建設など、隣接する自衛隊基地の拡張とあわせてますます要塞化されようとしています。

 

米軍基地は京丹後にも沖縄にも、どこにもいりません。

 

辺野古や韓国をはじめ、各地でたたかう人々と連帯し、米軍X バンドレーダー基地の撤去に向けて共に立ち上がりましょう。

 

 

<主なプログラム>

・現地情勢報告

・沖縄/韓国からのメッセージ

・基調提起

・近畿各府県からの発言

・連帯アピール

・集会決議

など

 

 

毎年秋に京丹後市内で行われてきた「米軍基地いらんちゃフェスタ」は、コロナ問題を考慮し、今年は例年より規模を縮小しての開催となりました。このため、近畿連絡会では京丹後での取り組みと同日に、それと連携・連帯した集会・デモを京都で開催します。みなさんのご参加をお待ちしています。

 

主 催 米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会

連絡先:〒602-8347 京都市上京区四番町121-5 大湾宗則方

TEL&FAX: 075-467-4437 E メール: kyogamisaki2013@yahoo.co.jp

 

 

ビラ いらんちゃフェスタin京都2020(カラー印刷用).pdf
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9月24日 9月例会

京都連絡会 2020年9月例会 【テーマ変更】

 

■日 時/ 2020年9月24日(木)18時30分開始

■会 場/ ひとまち交流館

■テーマ/ 安倍政権の検証と私たちの反省とこれから

■発 題/ 大湾宗則さん(京都連絡会共同代表)

 

 安倍前首相の辞任をうけて、菅政権が登場しました。菅政権は、菅自身が唱えているように、安倍政権の路線を継承する政権です。9月例会では、菅政権が継承しようとする安倍政権とは何であったのかを検証し、菅政権への批判を明確にしていきたいと思います。そして、7年8カ月におよぶ安倍政権を打倒できなかった私たちの反省すべきことは何なのかを考察し、これから始まる菅政権との闘いについて意見を交換していきたいと思います。ぜひご参加ください。

 

8月27日 8月例会

京都連絡会 2020年8月例会

 

■日 時/ 2020年8月27日(火)18時30分開始

■会 場/ 東山いきいき市民活動センター

■テーマ/ 朝鮮戦争休戦協定67年 アジアの平和を考える

■発 題/ 山本純さん(京都連絡会)

 

 

 

 

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はやぶさ50号

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1950 年6 月25 日に開始された朝鮮戦争の休戦協定が締結されたのは、1953年7月27日であった。

 

休戦協定は、戦闘行為の休止や北緯38度の軍事境界線の設置などを規定しただけではな

く、「朝鮮半島からのあらゆる外国軍の撤退問題および朝鮮問題の平和的解決などを交渉により解決すべく、…ハイレベルの政治会談を開催する」(休戦協定第60 節)ことを明記していた。すなわち、朝鮮戦争を終結させる平和協定の締結を勧告するものであった。

 

しかし、朝鮮戦争に参戦した中国人民解放軍は1958年10月までに全軍が朝鮮半島から撤退したが、米軍は1953 年10 月に米韓相互防衛条約を締結して韓国をアメリカの「核の傘」のもとに置き、休戦協定締結から67 年を経た現在も「国連軍」と称して韓国に駐留しつづけている。その間、朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)は一貫して平和協定の締結を要求してきたがアメリカはそれを拒否し、朝鮮に対する軍事的包囲と戦争態勢を強化してきた。

 

これに対して朝鮮は2003 年1 月に米国の軍事的脅威を理由に「核拡散防止条約」からの脱退を通告、核と弾道ミサイルの開発を推進してきた。このような経過が示すように、朝鮮半島・東アジアにおける軍事的緊張と戦争の危機の主要な責任は、休戦協定に反して米軍を韓国に駐留させ続け、平和協定の締結を拒否してきた米国にある。

 

2018年の三度の朝鮮南北首脳会談、6 月12日の米朝首脳会談の実施は、このような状況を転換させるのではないかと歓迎された。

 

しかし、それから二年を経ても米国は朝鮮への過酷な経済制裁の緩和を拒否し、平和協定の締結もまったく進展していない。朝鮮は6月16日、開城の南北共同連絡事務所の爆破を実施し、2018 年9 月の平壌での南北首脳会談における「南北軍事分野合意書」の無力化を宣言した。

 

朝鮮半島情勢は、再び緊迫していこうとしている。朝鮮半島・東アジアの平和に向けた闘いがあらためて強化されねばならない。

 

 

7月28日 7月例会

京都連絡会 2020年7月例会

 

■日 時/ 7月28日(火)18時30分開始

■会 場/ ひとまち交流館

■テーマ/ イージス・アショア配備撤回と日本の安保・防衛戦略

■発 題/ 池田高巌さん(京都連絡会運営委員)

 

 安倍政権は、秋田と山口に予定していたイージス・アショアの配備撤回を表明しました。それは、これまでのミサイル防衛戦略の破綻を示すものであって地元の住民の闘いの成果であり、私たちはそれを歓迎します。しかし、安倍政権はイージス・アショア配備にかわって、自衛隊の「敵基地攻撃能力」の保持をすすめ、これまでの「専守防衛」から大きく転換していこうとしています。7月例会では、これらの動きを分析し、私たちの闘いに何が問われていくのか、意見を交換していきたいと思います。

 

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2020年7月2日

【声明】

安倍政権によるイージス・アショアの配備断念を受けて

 

 

7月27日 北上田毅さん講演会

20200727 北上田.pdf
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7月5日 京都集会/京丹後市議選挙勝利の集い

米軍Xバンドレーダー基地撒去!

7・5京都集会

~永井友昭さん(京丹後宇川の風・代表)を迎えて~

 

 

■日 時 2020年7月5日(日)午後1時30分~3時(1時開場)

■会 場 京都府部落解放センター・4階ホール

■参加費 500円

■主 催 米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会

 

 

 さる4月の京丹後市議会選挙では、2013年2月の基地問題の浮上以来、地元・宇川でXバンドレーダー基地の問題に取り組んできた永井友昭さんが政治団体「京丹後宇川の風」を立ち上げ、見事に当選しました。それにより、現場での反基地運動と京丹後市議会をつなぐ新たな条件がつくりだされました。

 

 他方、市長選では米軍基地を受け入れた中山泰氏が返り咲き、また、「緊急事態宣言」の中でも基地の固定化につながる二期工事が続けられてきました。加えて、基地周辺ではこの6月初め以来、「緊急メンテナンス」を理由にして昼夜を問わず発電機が稼働し、周辺住民に再び深刻な披害をもたらしています。

 

 新しい条件の下で、米軍×バンドレーダー基地撤去闘争のこれからをどのように展望していくのか。京都連絡会のこのかんの活動を振り返りつつ、これからのたたかいを永井友昭さんと共に考えていきたいと思います。

 

 

▼集会終了後、引き続き同じ会場で、「永井友昭さんのさんの市議選勝利を祝う京都の集い」が開催されます。(午後3時30分~5時/主催:永井友昭さんを応援する会/参加費500円)。こちらもぜひご参加ください。

 

 

米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会

連絡先:〒602-8347 京都市上京区四番町1 2 1 -5 大湾宗則方

TEL&FAX: 075-467-4437 

Eメール: kyogamisaki2013@yahoo.co.jp

 

 

20200705 京都集会.pdf
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永井友昭さん(京丹後宇川の風代表)の

京丹後市議選勝利を祝う

京都のつどい

 

■日 時 2020年7月5日(日)午後3時30分~5時

■会 場 京都府部落解放センター・4階ホール

■参加費 500円

■主 催 永井友昭さんを応援する会

 

 4月京丹後市議会選挙での永井友昭さんの当選を共に祝い、新たに市議会議員としての活勤をスタートさせた永井さんにエールを送る場として、この「京都のつどい」を持ちます。様々なかたちで永井さんを応援してきた皆さんのご来場をお待ちしています。

 

 つどいに先立ち、午後1時30分から同じ会場で、米軍Xバンドレーダー基地反対・京都達絡会が主催する「7・5京都集会」が開催されます。

 

永井友昭さんを応援する会(会長・上岡修)

 

▼6月12日から京丹後市の定例議会が始まりました。コロナ対策など命と生活を守る施策に加えて、新しい京丹後市政が米軍Xバンドレーダー基地とどのように向き合うのかが注目されます。

▼Xバンドレーダー基地をめぐっては、「緊急事態宣言」の中でも二期工事が続けられ、ここ最近は、米軍が「緊急メンテナンス」を理由に、低周波騒音を発する発電機を昼夜を問わず連続的に稼働させていることが大きな問題になってきました。

▼往民の「安全・安心」が守られることが京丹後市による米軍基地受け入れの大前提でした。しかし、それは実際には守られていません。とりわけこの数年、ドククーヘリ運航時のレーダー不停波問題、米軍関係者の交通事故内容の非公表、常態化する「土曜工事」など、米軍・防衛省の「約束違反」はあまりにも顕著です。

▼いまや京丹後のXバンドレーダー基地は目米軍事一体化の最前線のひとつとなり、東アジア情勢の不安定要因となっています。平和を阻害し、往民の「安全・安心」を脅かす米軍Xバンドレーダー基地の撤去に向けて共に力を合わせていきましょう。

 

 

20200705 祝勝会.pdf
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6月28日 基地のない平和な沖縄

 

 

基地のない平和な沖縄・日本・東アジアを! 6・28京都集会

 

 

*コロナ感染状況などで集会の持ち方など変わる可能性があります。このイベントページでお知らせいたします。

 

■集会日時/ 2020年6月28日(日)午後1時30分開場、2時開会~4時

■場  所/ 円山公園音楽堂

■ゲスト / 高良鉄美さん(参議院議員「沖縄の風」)

■発  言/ 永井友昭さん(京丹後市議、米軍基地建設を憂う宇川有志の会)

■音  楽/ 川口真由美さんとオモチャ楽団

■スローガン

政府は沖縄県民の民意を尊重せよ!/ 辺野古新基地建設強行を許さない!/ 日本のどこにもオスプレイを飛ばすな!/ 危険な普天間基地の即時閉鎖・返還を!/ 京丹後の米軍Xバンドレーダ-基地の撤去を!/ 南西諸島への自衛隊配備・強化反対!/ 日米地位協定を抜本的に改定せよ!

■主  催/  京都沖縄連帯集会実行委員会

■連絡先 / 事務局 TEL 075-211-4411 FAX 075-255-2507(京都第一法律事務所内)

■イベントページ

https://www.facebook.com/events/247956079968080/

 

参加者の皆様へー特別のお願い事項

  

コロナ感染を防止するために次の条件をご理解ください。

 

1 円山音楽堂管理事務所は、ベンチの着席位置を制限しております。入場者数は550席~850席となります。

 

2 参加される方のお名前、連絡方法を提出していただきます。当日配布する用紙にお書きください。感染者が出た場合、保健所に提出する予定です。

 

3 当日は、マスクを着用してください。消毒のため主催者では、アルコール消毒剤、ウエットティッシュ、石鹸など用意します。

 

4 コロナ感染防止のため、当日はスタッフの指示に従われるよう切にお願い申し上げます。

 

5 なお、暑さ対策のため帽子や日傘、水・お茶など水分をご用意ください。

 

6 風邪気味あるいは発熱されている方は参加はご遠慮ください。

            

    2020京都沖縄連帯集会実行委員会

 

 

6月23日 「慰霊の日」京都の集い

6・23 「慰霊の日」京都のつどい

 

6月23日は、日本で唯一地上戦が繰り広げられ、全住民の3人に1人、165,000人以上が犠牲となった「沖縄戦」において大日本帝国陸軍等の組織的戦闘終結日として、沖縄県では「慰霊の日」=県独自の休日とし、県主催の慰霊祭が開かれます。そしてそれにあわせて、強制連行され亡くなった朝鮮人への慰霊式や、身元不明の遺骨を追悼する魂魄(こんぱく)の塔前での国際反戦集会・フェスティバルなどが取り組まれてきました。

 

私たちはこの「慰霊の日」を、4月28日の「屈辱の日」とあわせて、日本と沖縄の近現代史と戦後史を振り返り、「本土」に生きる私たちが、「国策」として強行されようとしている辺野古新基地建設と宮古島・石垣島・奄美大島などいわゆる「第1列島線」への自衛隊の配備・増強、ミサイル基地建設にどのように向き合うのか、「東アジアの平和」を実現していくためにどのような道筋が可能なのか、率直に意見を交わしたいと考えています。

 

6月7日投開票の沖縄県議選は、玉城県政与党が過半数ぎりぎりの「薄氷の勝利」を収めましたが、辺野古移設推進を掲げた自民党が議席を伸ばすなど、予断を許しません。

 

この間沖縄の人々は繰り返し「民意」を示し続けています。

 

 

問われているのは私たち「本土」に生活する者の「民意」です。

 

会場については「密閉」「密集」「密接」とはならないよう十分対応しますが、体調管理・感染防止対策も含めて無理のない範囲でのご参加をお待ちしています。

 

 

■日 時 2020年6月23日(火) 18:30~

■場 所 京都府部落解放センター (北区烏丸紫明)

■参加費 無料

 

◆主 催 『No Base! 沖縄とつながる京都の会』 

◆協 賛 『辺野古埋め立て反対京都実行委員会

◆連絡先 090-4643-2940 (増野)

 

 

20200623.pdf
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5月28日 5月例会

京都連絡会 2020年5月例会

 

●日 時/ 2020年5月28日(木)18時30分から
●会 場/ きょうとユニオン二階会議室
●テーマ/ 万国津梁会議
     「在沖米軍基地の整理・縮小についての提言」批判

●発 題/ 山本純(京都連絡会事務局長)

 

3月26日、沖縄県のもとに設置されてきた万国津梁会議は、玉城デニー知事に沖縄の基地問題についての提言を提出しました。

 

提言は、辺野古新基地建設の破綻を指摘するものではありますが、日米安保の安定的運用という観点から、沖縄の海兵隊の本土の自衛隊基地へのローテーション配備、自衛隊基地の日米共同使用を提案し、そうすることで普天間基地の返還をめざすというものです。

 

「辺野古移設が唯一の解決策」とする日米両国政府がこの提言をただちに受け入れるとは考えられませんが、このような提言がだされ、玉城デニー知事が「できるだけ県の政策に反映させる」と表明したことは、沖縄の闘いに混乱をもたらし、辺野古新基地建設阻止闘争に全国からの連帯を組織することにとって困難をもたらすものです。

 

5月例会では、この提言が本土の私たちに何を突き付けているのかを主テーマとして意見交換していきたいと思います。コロナ事態との関係で、まだ公共の会館の多くが使えないので、狭い会場となってすみません。健康に留意しつつ、ぜひご参加ください。

 

 

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(ハヤブサより抜粋)

 

沖縄県のもとに設置された「米軍基地問題に関する万国津梁会議(ばんこくしんりょうかいぎ/委員長・柳澤協二元内閣官房副長官補)は3月26日、玉城デニー沖縄県知事に対する提言を提出しました。

 

この提言は、米安保の安定的運用という観点から「沖縄に駐留する海兵隊の日本本土の自衛隊基地への分散移転・ローテーション配備とともに、自衛隊と米軍による基地の共同使用を進め」、そうすることによって、辺野古新基地建設を中止し、普天間基地の段階的な返還を実現しようというのです。

 

このような提言がだされ、玉城デニー知事が「県の政策に反映させる」と表明したことは、沖縄の闘いに混乱をもたらし、辺野古新基地建設阻止闘争への全国からの連帯を組織することにとって大きな困難をもたらすものです。

 

京都連絡会は、京都にも沖縄にも日本のどこにも米軍基地はいらないという立場から闘ってきました。

 

提言がそれと相いれないことは明らかです。

 

同時に、このような提言がだされたことの背景に、本土の圧倒的多数の民衆が日米安保と沖縄への基地の集中を容認し、そのもとでの繁栄を享受し、沖縄の闘いを孤立させてきたという現実があります。したがって、万国津梁会議の提言は、本土の民衆にとって沖縄との関係において歴史的に抑圧者の側にいることの認識を踏まえ、本土における沖縄連帯の闘いを全人民的な闘いへとおしあげ、反安保闘争を再生させていかねばならないことを突きつけているのです。

 

 

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https://www.pref.okinawa.jp/site/chijiko/kichitai/bankokushinryou1.html

米軍基地問題に関する万国津梁会議

 

在沖米軍基地の整理・縮小についての提言(PDF:891KB)

 

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2020年7月4日 沖縄県知事あて 要望書

 

 

京都連絡会 2020年5月例会

 

 

万国津梁会議による提言への批判

 

山本純(京都連絡会事務局長)

 

【1】万国津梁会議(ばんこくしんりょうかいぎ)の提言とは

 

① 「万国津梁会議」とは、玉城デニー知事の誕生後に沖縄県のもとに設置された会議体で、六つの課題について沖縄県知事に報告(提言)を行うものである。基地問題を担当する万国津梁会議の委員長の柳澤協二は、2004年から2009年まで歴代の自公政権の内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)を務めた防衛官僚である。「米軍基地問題に関する万国津梁会議」は、委員長の柳澤を含めて野添文彬、孫崎 享、添谷芳秀、マイク望月、山本章子、宮城大蔵の7人で構成。また柳澤は、「新外交イニシアティブ」の理事でもある。万国津梁会議は昨年5月30日に第一回会議を行い、本年3月26日の第四回会議で玉城デニー知事に提言(以下、提言)を行った。その要旨は、以下のものであった。

 

② 第一に、辺野古新基地計画は完成が困難であり、本来の目的である普天間飛行場の速やかな危険性除去と運用停止を可能にする方策を早急に具体化すべきである。上記の方針を具体化するために、日本政府、米国政府、沖縄県が関わる形で専門家会合を設置することを提案する。沖縄県は、日米両国の政府、専門家、世論に対し、普天間飛行場の速やかな危険性除去のためには、辺野古新基地計画はもはや「唯一の解決策」にはなりえず、完成は困難であること、民主主義や環境破壊のみならず、財政や安全保障の観点から見ても現行案のような「大規模で恒久的な新基地建設」は合理的ではなく、新たな打開策を見出すことが日本全体、また日米同盟にとっても有益であることを積極的にアピールし、国民的関心を喚起していくべきである。

 

③ 第二に、近年の安全保障環境を踏まえて沖縄米軍基地の整理縮小に取り組むべきである。近年、米国の中国に対する軍事的優勢が失われ、沖縄の軍事的な脆弱性が認識される中で、海兵隊を含めた米軍の戦略見直しが進んでいる。沖縄米軍基地における最大の兵力である海兵隊の駐留のあり方を見直すべきである。一つの方策として、沖縄に駐留する海兵隊の日本本土の自衛隊基地への分散移転・ローテーション配備とともに、自衛隊と米軍による基地の共同使用を進めることも考えられる。さらに日米両国政府は、沖縄の海兵隊のアジア各地への分散移転・ローテーション配備を進めるなど、安全保障環境の変化に対応した創造的な戦略対話を開始すべきである。

 

④ 第三に、これからのアジア太平洋地域の課題は域内における緊張緩和と信頼醸成であり、沖縄県はその歴史的、文化的、地理的な特性を活かし、アジア太平洋における地域協力ネットワークのハブ(結節点)となることを目指すべきである。そのためには関係各国の研究者や実務家、自治体間の交流を推進する場を設けることが重要であり、その際には内外のシンクタンクや県内に設置されている関係諸機関と連携を進めることが望ましい。

 

⑤ われわれが注目すべきことは、このような提言が「日米同盟にとっても有益である」、「日米安保の安定的運用という観点」から提案されていることにある。提言は、次のように言う。「近年、アジアの安全保障環境は不安定・不確実性を増しており、自由と民主主義という普遍的価値観を共有する日米同盟の存在は重要である。しかし、沖縄への米軍基地の集中は、政治的には沖縄県民の反発の高まりによって、また軍事的には中国などのミサイル能力の向上によって、ますます脆弱になっている。海兵隊を含めた米軍自身も、中国のミサイルの脅威に対応するべく、部隊の分散化を進めている。日米同盟が安定的に維持されるためにも、沖縄への米軍基地の集中を是正し、日本全体・アジア全体の視野に立って安全保障の負担のあり方を見直すべきである」と。このように提言は、辺野古新基地建設計画の破綻を明確に指摘しつつも、日米安保の安定的運用という観点から「沖縄に駐留する海兵隊の日本本土の自衛隊基地への分散移転・ローテーション配備」とともに、「自衛隊と米軍による基地の共同使用」を提案し、それをもって辺野古新基地建設の代案とするものとなっているのである。

 報道によれば、普天間基地の海兵隊の移転先として、福岡県の航空自衛隊築城(ついき)基地、宮崎県の航空自衛隊新田原(にゅーたばる)基地が想定されているという。築城基地と新田原基地は、米海兵隊の「有事展開拠点機能」の移設先とされ、滑走路を普天間基地と同じ2700メートルにするための現地調査が進められている。

 これに対して玉城デニー知事は、「すぐにでも取り入れることのできる意見・内容につきましては速やかに県の政策や取り組みにしっかりと取り入れさせていただきたいと思います」(3月26日)と対応している。

 

【2】提言が突きつけるもの

 

① この提言は、東アジアの安全保障環境の変化、そのもとでのアメリカの戦略を丁寧におさえたものではある。「海兵隊の分散移転・ローテーション配備」や「自衛隊基地の日米共同使用」は、米軍再編の重要な基本方向とされてきた。提言は、このような米軍再編に寄り添うことで普天間基地の返還を展望しようとするものである。しかし、日米両国政府、とりわけ「辺野古が唯一の解決策」とする日本政府がこの提言を受け入れるとは考えられない。なぜなら、自衛隊の海外への出撃拠点として日米両軍が共同使用する辺野古新基地建設を切望してきたのは日本政府だからである。

 

② 問題は、日米両国政府が提言を受け入れるかどうかとは別に、万国津梁会議がこのような提言を行い、玉城デニー知事が「県の政策や取り組みに取り入れる」と表明したことは、沖縄の闘いに混乱をもたらし、辺野古新基地建設阻止闘争への全国からの連帯を組織することにとって大きな困難をもたらすものである。

 

③ 沖縄の闘いの基礎にあるものは、「国体護持」のための捨て石戦として強制された凄惨な沖縄戦の体験であり、戦後の米軍政下以来の過酷な体験である。これらの体験をもとに、沖縄の闘いの中には「命どぅ宝」(命こそ宝)、「軍隊は民衆を守らない」という思想が脈々と受け継がれ、「普天間基地の即時撤去」「辺野古新基地建設阻止」という要求へと具体化されてきた。しかし、提言は日米同盟と米軍の存在を「抑止力」として積極的に評価する立場から提起されたもので、沖縄の闘いに受け継がれてきた思想とは明らかに矛盾するものである。

 

④ そしてまた、提言は沖縄の闘いと本土の反戦反基地運動との対立をもたらし、辺野古新基地建設阻止闘争への全国からの連帯を組織することにとって大きな困難をもたらすものである。提言が想定する沖縄の海兵隊の移転先である築城や新田原では、自衛隊基地の撤去をめざす粘り強い闘いが組織されてきた。そして、海兵隊の「有事展開拠点機能」の移設先とされる中で、築城基地や新田原基地の滑走路の2700mへの延長を阻止し、米軍の拠点化に反対する闘いが開始されてきた。こうして築城や新田原の闘いは、九州地方における反戦反基地運動の大きな焦点となりつつある。このような中で、提言は築城や新田原の米軍拠点化を沖縄の側から後押しするものであり、築城や新田原の反基地運動が受け入れられるものではない。提言が沖縄の闘いと本土の反戦反基地運動の対立をもたらすものとなることは明らかである。

 

⑤ このような結果となる根拠は、提言が日米安保と米軍を「抑止力」として積極的に評価する立場に立っていることにある。このような立場に立つならば、普天間基地の返還は不可避に普天間基地の移設先を必要とする。それは、移設先が沖縄であれ本土であれ海外であれ、普天間基地周辺の人々の受けてきた苦しみを他の地域の人々に転嫁することを意味する。普天間基地は移設条件なしに無条件で返還されねばならない。われわれは京丹後での闘いを開始するにあたって、「京都にも沖縄にも日本のどこにも基地はいらない」と掲げた。われわれの闘いは、京丹後の米軍基地のどこかへの移転を求めるものではない。「命どぅ宝」「軍隊は民衆を守らない」という沖縄の闘いの思想に学びつつ、沖縄・日本・東アジアからの米軍の総撤収をめざす闘いとして組織してきたのである。

 

⑥ 提言を批判することは難しいことではない。しかし、重要なことはこの提言の背景に、本土の圧倒的多数の民衆が日米安保とそのもとでの沖縄への基地の集中を容認してきたという現実が存在していることである。日米安保を廃棄すれば、米軍基地をただちに撤去させることができる。しかし、本土の圧倒的多数の民衆が日米安保を容認しているという現実のもとで、それは事実上不可能に近い。かつて翁長前沖縄県知事は、「日米安保が重要だというのであれば、基地負担もまた日本全体で引き受けるべきものであり、沖縄への基地の集中は沖縄差別だ」という論理を用いて辺野古新基地建設に反対し、沖縄の米軍基地の整理・縮小を迫った。われわれは、同じような声を沖縄で聞くことも多い。それは、本土の圧倒的多数の民衆が日米安保とそのもとでの沖縄への基地の集中を容認しているという現実への絶望感・孤立感のあらわれであり、このような現実への告発でもある。提言への批判は、この現実を実践的に変革していくこと、すなわち辺野古新基地建設阻止闘争を全人民的な闘いへとおしあげ、本土における反安保闘争を再生させていく闘いと結合させていかねば真の批判とはなりえない。

 

⑦ それは簡単ではないが、決して不可能なことではない。米軍再編や米軍と自衛隊の一体化、自衛隊の強化が全国各地で急速に進行している。沖縄では辺野古新基地建設を最大の焦点としつつ、石垣島・宮古島などの南西諸島への自衛隊の配備が推進されている。九州では、長崎県佐世保市の相浦駐屯地への陸上自衛隊水陸両用機団の配備、佐賀空港へのオスプレイ配備、福岡県築城基地および宮崎県新田原基地への普天間基地の「有事展開拠点機能」の移設による米軍拠点化、山口県岩国基地への空母艦載機の移駐完了とオスプレイの駐留拠点化。山口県と秋田県へのイージスアショアの配備。京丹後での米軍Xバンドレーダー基地の強化と近畿地方北部の軍事拠点化。首都圏での木更津へのオスプレイの配備や横田基地の強化。これらに対する全国各地での反基地闘争こそ、反安保闘争を再建していくための基礎である。あらゆる機会に、各地の反基地闘争の交流と連帯を促進していかねばならない。

 

⑧ このような現場での闘いと結合して、本土における反安保闘争の再建を推進する主体的な構造を強化していかねばならない。2015年の新安保法制関連法をめぐって、本土においても広範な反対運動が取り組まれた。しかし、当時の民主党やシールズなどのリベラル派は、日米安保や自衛隊を肯定した上で、集団的自衛権の行使に反対するという立場に立った。それは、現在の野党共闘にも引き継がれてきた。沖縄・本土を貫いて反安保闘争を大衆的に再建していくことが迫られているのだ。

 

⑨ 最後に、提言が東アジア民衆の国際連帯に対立するものであることを明確にしておきたい。提言は、「日米両国政府は、沖縄の海兵隊のアジア各地への分散移転・ローテーション配備を進めるなど、安全保障環境の変化に対応した創造的な戦略対話を開始すべきである」としている。朝鮮戦争やベトナム戦争が示すように、東アジアに駐留する米軍はアメリカの覇権の基盤であるとともに、東アジアの軍事的緊張を高め、各国における民衆の解放運動、革命闘争を鎮圧する反革命の軍隊である。だからこそ、東アジアにおいて各国の民衆は米軍の撤退を要求して、営々とした闘いを組織し続けてきた。現在の韓国におけるサード配備反対闘争もまたその一部である。提言は、このような民衆の闘いに背を向け、「海兵隊のアジア各国への分散移転・ローテーション配備」を要求するという誤りに陥っている。沖縄・本土の反基地闘争、反安保闘争の中に東アジア民衆との国際連帯の精神を生き生きとよみがえらせていかねばならない。とりわけ、日本の独占資本・多国籍資本の海外権益を防衛するために自衛隊の本格的な海外派兵が準備されている中で、そのことは日本の民衆の闘いの将来を決する重大な課題となっているのである。

 

 

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https://www.pref.okinawa.jp/site/chijiko/kichitai/bankokushinryou1.html

米軍基地問題に関する万国津梁会議

 

在沖米軍基地の整理・縮小についての提言(PDF:891KB)

 

2月25日 2月例会

京都連絡会 2020年2月例会

 

●2020年2月25日(火)18時30分から
●会場 きょうとユニオン二階会議室
●発題 中東情勢と自衛隊派兵  池田高巌さん(京都連絡会運営委員)
中東情勢は、米・トランプ政権の「イラン核合意」からの一方的な離脱以降、緊迫を深めてきました。とりわけ、イラン革命防衛隊司令官の爆殺は、この地域の軍事的緊張を一挙に高めてきました。安倍政権は、中東からの原油輸送のシーレーンを確保するために、自衛隊の中東派兵を強行してきました。それは、米主導の多国籍軍の展開と密接に結びついたものです。ぜひご参加ください。

  

2月9日 総会/旗開き

 

●京都連絡会第六回総会 ●近畿連絡会旗開き

 

日 / 2020年2月9日(日) 

会場/ 京都府部落解放センター四階ホール

 

●京都連絡会第六回総会 開場12時30分 13時~15時30分 参加費無料

どなたでも参加できますが、投票権は会員に限らせていただきます。

総会の主内容 活動報告 総括と方針 会計報告と予算 役員改選など

 

●近畿連絡会旗開き 16時~18時 参加費1500円(飲食代を含む)

永井友昭さんや近畿各府県からの代表が参加

どなたでも参加できます。手造りの料理・お酒の持ち寄り大歓迎!

問い合わせ・ご連絡は事務局まで 090-1590∸9469(山本純)

 

 

 会員の皆さんに京都連絡会第六回総会と2020年の近畿連絡会の新年旗開きへのご参加を呼びかけます。

 

 私たちの米軍Xバンドレーダー基地建設反対・基地撤去に向けた闘いはいよいよ6年目を迎えます。この一年、京都連絡会/近畿連絡会は、6月と11月の現地総決起集会、月に二度の京丹後展開、街なかビラ配布、近畿中部防衛局や京都府・京丹後市への抗議申し入れなどに全力で取り組んできました。しかし、基地撤去の展望を切りひらいていくことは容易なことではありません。そればかりか、昨年から今年にかけては米軍・防衛省による相次ぐ約束破りや日米合同での基地防護訓練など、許しがたい事態が進行してきました。

 

 朝鮮半島・東アジア情勢もまた、この年末から年始にかけて大きく流動していこうとしています。東アジアの軍事的緊張が再び高まり、安倍政権は憲法改悪・自衛隊の本格的な海外派兵へと突き進もうとしています。昨年10月の徴用工裁判の韓国大法院判決をめぐっての韓国への経済制裁や連帯労組関生支部への大弾圧は、これと一体のものです。

 

 私たちは第六回総会をもってこれまでの5年間の闘いを総括し、新しい闘いの方針を確立していきたいと思います。総会は、会員の皆さんが京都連絡会の基調や方針について直接意見を提起し、議論を行い、闘いをより豊かなものとしていくための年に一度の貴重な機会です。ぜひご参加ください。そして、新年旗開きを近畿各府県の仲間とともに成功させ、元気一杯に新しい年の闘いに向かいたいと思います。寒風のなか辺野古新基地建設阻止をはじめ全国各地で反基地闘争を闘う仲間、格差と貧困の強制に対決し、人らしく生きられる社会をめざして闘う全国の仲間、サード配備に反対して不屈の闘いを続ける韓国の星州・金泉の仲間、憲法改悪・自衛隊の海外派兵と闘う全国の闘いに連帯し、ともに安倍政権の打倒に向けて前進していきましょう。そして、今なお獄中に勾留されている関生支部の仲間を何としても奪い返し、戦後史を画する大弾圧に対する反転攻勢を切りひらいていきましょう。

 

  

1月23日 1月例会

京都連絡会 2020年1月例会

 

日 時/ 2020年1月23日(木) 18時30分

場 所/ きょうとユニオン 二階会議室

テーマ/ 日韓基本条約・請求権協定批判

講 師/ 大湾宗則氏(共同代表)